ZOZOTOWNのアプリ「WEAR」は一体何が革命的?シーン別使い方から考えるECサイトの差別化を図るためにすべきコト

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 今ではお洋服・靴も、インターネット通販で購入したことがある人がほとんど。どんどんインターネット通販へのハードルも下がり、「え、こんな物も買えちゃうの?」とamazonや楽天市場を見ていて思ったこともあるのではないでしょうか。

 個人対個人のフリーマーケットサービスもどんどん普及しているようです。個人でも簡単にお店を出せる時代ですから、普通のネットショップを運営していては差別化が難しくなってきました。

 今回は大人気のファッションサイトZOZOTOWNでおなじみの株式会社スタートトウゥデイが運営する「WEAR」というアプリに着目して、今後のネットショップ・ECサイトはどうやって差別化していくか?消費者にとってどう便利であるべきか?を考察していきます!

 

▼今回の目次です

  • ファッション通販サイトZOZOTOWNが提供するWEARとは?
  • こんな悩みを解決できる!WEARの使い方から知る、画期的要素
  • 実店舗はただのショールーム。これからのネットショップ・ECサイトの未来について
  • 【4/17追記】WEARのバーコードスキャン中止が決定

 

ファッション通販サイトZOZOTOWNが提供するWEARとは?

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 WEARとは大手ファッション通販サイトZOZOTOWNを運営している株式会社スタートトゥデイがリリースしているSNSサイト&アプリです。

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  こちらの動画を見れば分かる通り、WEARでは以下のようなことができます。

  • 実店舗で売られているお洋服・靴などファッションアイテムのバーコードを読み取ることができる
  • 読み取ったバーコードのアイテムは、WEARのアプリ上で保存することができる
  • そのままzozotownで購入することもできるし、保存したアイテムをみんなに共有することもできる
  • 自分のコーディネート写真を共有することができ、みんなからコメントやlike(facebookのいいねのようなもの)ももらえる
  • 毎日多くの人がコーディネート写真を投稿しており、誰かのコーディネート写真から気に入ったアイテムをzozotownで購入することができる

 これだけではちょっとイメージがしにくいかもしれません。それでは簡単に使用場面を想定して、WEARの使い方をより詳しくご説明します。

 

こんな悩みを解決できる!WEARの使い方から知る、画期的要素

 お買い物のときの悩みその1:じっくりと色んなお店を回る時間がない…。

 休日の昼間、久しぶりにお買い物に出かけたい!けど、ちょっと予定があって、ファッションビルをじっくり回る時間はなさそう…。

 そんなときに、ぱぱっとお店に立ち寄り、気に入ったアイテムのバーコードをWEARでどんどんスキャン&保存していきます。

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 そして帰宅後のベッドの中、お風呂の中で保存した商品をどんどん購入していくことが可能です。

お買い物のときの悩みその2:あのモデルが着ているあの服ほしい!けどどこの服?

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 WEARを使っている芸能人・読者モデル(読モ)がどんどん増えています。元モー娘。の高橋愛さんや藤本美貴さんをはじめ、田中里奈さんなど若い女性の憧れのモデルがコーディネートをWEARで公開しています。

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 さらに、上図のように、着用アイテムがどこのブランドか?どのサイズか?まで記載されており、着用アイテムの下の画像部分はタップするとそのままそのブランドの商品ページへ飛ぶことができます。

お買い物のときの悩みその3:インターネットで服を買うとき、試着ができない…。

 服や靴を買うにあたって、一番のお悩みは「サイズが合うか分からない」ということ。楽天やamazonのファッションサイトを見るとかなり詳細にサイズ表が作られてはいますが、cmで書かれているだけではイメージしにくい!とか、そもそもモデルが外人というところも多く、細すぎる!と思ったことがある人も多いのでは?

 WEARでは一般の方も多くコーディネートを登録していて、なんとなく全身写真でわたしと体型似てるかも…とイメージがしやすく、また、身長で検索をかけられます。(これがかなり細かく、9cm単位で検索できます)

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自分と同じ身長、同じ地域に在住、似た体型のオシャレな人をフォローしておけば、いつでもチェックできます。

 

 

実店舗はただのショールーム。これからのネットショップ・ECサイトの未来について

 WEARがあまりにも革新的すぎて、ルミネや三越伊勢丹などの大手は「館内写真撮影禁止」を発表しています。(WEARのバーコード機能を利用させないためです)

 amazonが家電量販店を進撃しているように、ファッションもどんどん実店舗からインターネットへの移行が進んでいます。これはもうどのジャンルに限らず、車であっても、実店舗はただのショールームと化してきています。

 実店舗が苦しむ一方で、インターネットでのお店を開設することはどんどん簡単になり、ネットショップ運営者にとっても苦しい時代となってきています。

 WEARは、著名人を公式としてモデル起用、「SNS要素」を持たせ、普通の一般人がコーディネートを簡単に載せることで「高い共感性」を呼んでいます。

 個人も「発信者」となり、「情報を共有」することが当たり前の時代なので、WEARのように「ユーザーにとって便利な機能」「登録ユーザーがそれぞれ共感性を生む機能」が今後のネットショップ・ECサイトにとって必須だと言えます。

 

【4/17追記】WEARのバーコードスキャン中止が決定

 4/8に株式会社スタートトゥデイからバーコードスキャン機能を4/30をもって停止することが決定しました。WEAR(ウェア)、バーコードスキャン機能を中止

 バーコードスキャンが1番革新的な部分だと思ったのですが、店舗で撮影することによりさまざまな危険性を孕んでいることと、圧力がかかったのかな…と。サービスを知らないお客さんにとっても、パシャパシャ撮影するさまはあまり気持ちの良いものではないかもしれません。あとは利用者の注目度はコーディネートに集まっていて、バーコードスキャンを活用している人が少なかったのも原因の1つだそうです。

 気に入った商品を、時間がないときにスキャンしておいて、後でネットで買うというのは非常に効率的で良いな~と思ったのですが、これはまた少し未来のできごとになりそうです。店舗は早急に自分たちはショールームなのだ!いかにネットで買ってもらえるか?という考えにシフトしていかないと、厳しい世の中になりそうですが。

ZOZOTOWNのアプリ「WEAR」は一体何が革命的?シーン別使い方から考えるECサイトの差別化を図るためにすべきコト への2件のフィードバック

  1. kikimx のコメント:

    ためになりました〜!ありがとうございます!

    • おさしみ のコメント:

      kikimxさん

      コメントありがとうございます!
      少しでもお役に立てたようでうれしいです!

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