今や全世界で3.5億ユーザーを保有するメッセージアプリLINE。なんと国内利用者数は国内人口の39.1%である5,000万人以上だとか。さらに毎日使用しているユーザーが59.2%以上。そんな急成長を続けるLINEが、2月26日に行われた「LINE Showcase 2014」という新サービス発表会で、大きく以下の3点を発表しました。
画像引用元:LINE Creators Market
- LINEスタンプをオープン化し、クリエイターなど一般の人がスタンプを「LINE Creators Market」で販売することが可能に。
- 「LINEビジネスコネクト」という法人向けソリューションが発進。これまでのLINE公式アカウントの機能を各企業がマネタイズして使用可能。
- 「LINE電話」で1分あたりの通話料金を通常の通話より最大85%以上安くすることを発表。
3つともすべて画期的なことは間違いないのですが、今回は上記1~3を簡単に解説すると共に、「LINEビジネスコネクト」に重点を置いて今後の「スマートフォンでの集客」や「コスト削減」について考えていこうと思います。
▼今回の目次です
- クリエイター必見!自作スタンプで稼ぐ時代到来「LINE Creators Market」
- 「LINEビジネスコネクト」で想像できる、こんな未来
- まとめ:「LINE」はただのコミュニケーションツールではない。即時性を持ったビジネスへ
クリエイター必見!自作スタンプで稼ぐ時代到来「LINE Creators Market」
LINEと言えば「スタンプ」が人気に火をつけたと言っても過言ではないですよね。このスタンプ、無料スタンプであればユーザーの8割以上がダウンロードして使用したことがあるほど。また、有料版も2割程度のユーザーがダウンロード・使用しています。
このLINEスタンプ、実は企業が無料スタンプを配布するだけで、2,000万円以上かかってしまうのです。(LINEスポンサードスタンプと呼ばれるものです)
今回のこのLINE creators Marketがどんなものかと言うと、職業、年齢、プロ、アマチュア、個人/企業を問わず、誰でもLINEスタンプを作成し、販売することができます。
▼LINE creators Market日本語サイト
一般の方の注目度も高いのですが、ここはやはり日々ものづくりに勤しんでいる「クリエイター」の皆様には是非ともこのビッグウェーブに乗ってほしいと思います。
いくらインターネットが当たり前の時代と言っても、名前を広めるのは非常に大変です。誰でも情報を発信できるからこそ、埋もれてしまう。また、テレビと違い、能動的にこちらから情報を探さないと得られない。そんな難点を抱えています。
ただし、このLINEはスマートフォンを持っている人ならほぼダウンロード・使用しているアプリ。ここに自分の作品を載せられる…と思うと、ドキがムネムネ状態です!!
ガイドラインがあるので、そちらを参考にしつつ、サービス開始までに是非ともスタンプ作成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
「LINEビジネスコネクト」で想像できる、こんな未来
「LINEビジネスコネクト」とは、簡単に言うとLINEのシステムを企業側で使っちゃっていいですよ、というもの。
使用例として、ユーザーが企業アカウントに向けて「ピザ」のスタンプを送ると、ピザの注文をとる宅配サービス、レンタルショップの返却期限通知、近くにいるタクシーの手配、スポーツ番組での応援メッセージ送信などがLINE Showcase 2014で挙げられていました。
LINEスタンプオープン化の注目度に負けてしまいがちですが、これは非常に革命的なサービスだと思っています。メルマガ配信や、お客様からアンケートをとること、注文の電話応対など、今まで「わずらわしい」と感じていたことが、一気に改善できるのではないでしょうか?
ユーザーが外出中、「スマートフォン」しか持ち歩いていないことを想定する
LINEがこれほどまでに人気となった理由の1つは「即時性」があると思います。メールの送信時間や操作のステップを全てとっぱらって、一瞬にしてコミュニケーションが成り立つ。LINEを開けばすべて完了できてしまうこの利便性に乗っからざるを得ません。
ユーザーが外出しているとき、「スマートフォン」しか持ち歩いていないことを想定して、こんな未来を考えてみました。
画像引用元:Nobuyuki Hayashi
一般消費者向け
- ユーザーが「映画のタイトル」を入力するだけで、近くの映画館の上映スケジュールを紹介&チケット購入までを案内。
- 「まつ毛エクステ」「エステ」と入力したら、近くのサロンを紹介&予約完了。※ホットペッパービューティを駆逐するイメージですね。
- ふと思いついたときのジムの予約はもちろん、これまでのトレーニングの管理までLINEで行う。走り込みメニューがこの前できたから、今日はベンチプレスがいい…など。
- 旅先でのトラブルにも解決できるよう、周辺ホテル検索やクーポンの配布、送迎バスの時間をお知らせする。
- デートに使える食事提案や、夜景の見れるスポット、告白がうまくいくジンクスを紹介する。
- 飛行機・新幹線の欠航・運休情報もLINEで通知し、代替手段の予約。
画像引用元:Nobuyuki Hayashi
社内向け
- 急に出勤が難しくなった場合の連絡手段や、その際の人員募集に。
- 忘れてしまったときのマニュアルの確認(お金のスタンプを押すだけでレジのHOW TOが出てきたり…)
- 出勤・退勤のタイムカード代わりに。
- 給与明細のペーパーレス化に。
- いつも頑張ってくれている社員の誕生日や祝い事ににお祝いメッセージ。
などなど私が想像するだけでもこんなことがLINEのシステムを使えばできちゃいそうです。
まとめ:「LINE」はただのコミュニケーションツールではない。即時性を持ったビジネスへ
これまでLINEと言えばユーザー間のコミュニケーションツール、または企業がメルマガの代わりとして使用していましたが、今後は一気に「ビジネス活用」が可能となりそうです。
繰り返しになりますが、LINEの利点は「即時性」があること。従来のわずらわしい全てのステップを排除したサービスなので、いかにすばやくユーザーの期待に応えられるか?がカギとなってきます。
スマートフォンで予約できるなんて画期的ー!な時代はもう終わりました。予約するだけでも、いまだに色んなステップが必要ですよね。これらも全て排除する時代となりました。LINEでぜーんぶ完結できるようにするにはどうしたらいいか?を考えることが今後の戦略で重要になってくると思います。
参考サイト
- 新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」が開催–会場の模様を時系列でお届け
- #LINE2014 まとめました。
- LINE、法人向けソリューション「LINEビジネスコネクト」を提供
ラインのスタンプを作ってみたいなーと検索してたらこのサイトを見つけました。
とても良い記事をありがとうございました^ ^
ジョグさん
コメントありがとうございます!また、ご返信が遅くなり申し訳ございません。
LINEのスタンプができあがりましたら、ぜひ教えてくださいね♪
こちらこそ、お読みいただきありがとうございました^^!