だれも導入に気が付かなかった!?Googleの新アルゴリズム「ハミングバード」とは?

  • Facebook
  • Twitter

 2013年9月にGoogleが15周年パーティの時に、新アルゴリズム、その名も「ハミングバード(Hummingbird)」を発表しました。日本語では「ハチドリ」と名づけられたこのアルゴリズム。その導入の意味とは?

※photo credit: jeffreyw via photopin cc

 この導入を一言で言ってしまえば、今までの「SEOエンジン」を、もっと高性能な「ハイパワーエンジン」に載せ替えたようなもので、エンジンだけに限っていえば、フルモデルチェンジと考えていいと思います。

ハミングバードに関する主な発表の内容は以下の通り。

  • 今までにないぐらい革新的なテクノロジーを持った最新のSEOエンジン。
  • スマホなど新しいデバイスで想定される自然言語検索に対応。
  • 直接的なキーワードでなく関連クエリ(語意)でも高い精度で結果を返す事が可能。
  • 導入後、日本を含め全世界の検索者の約90%に影響を与えたほど。
  • で、実は8月に導入して、もう1か月も経ってるのさ!(←えっ?@@)

とと。。めちゃくちゃ革新的なアルゴリズムの導入な割に、この変更にだれも気が付かなかった。。。
という摩訶不思議なアルゴリズムのアップデートでしたね(笑。まさかGoogleの中の人も気がついていない人がいるかもw。

 通常のアップデートであれば、検索順位に大き影響がでるのですが、今回の導入では(表面上の)順位という点ではほぼ影響が無かったということになります。

 

将来的に激増する「音声検索」に対応した新アルゴリズム・ハミングバードの導入。その背景とは?

 今回Googleが新たに開発したアルゴリズム(エンジン)は、ざっくりいうと検索うユーザーが「スマートフォン」の「音声検索」を行ったケースに対して高い精度の検索結果を返してくれるアルゴリズムです。

 GoogleはGoogleグラス(メガネ型スマホ)も発売していますし、今後、PCよりスマホで検索する人のほうが爆発的に増えていくので、そういった激変している環境の変化にGoogleも対応した。というのが今回の変更の背景にあるのでしょうね。

 

なぜハミングバードの導入にだれも気が付かなかったの?

 その答えは、主に口語(話し言葉)での検索結果(=ロングテールキーワードでの検索)が変化したので、だれも気が付かなかったという事らしいです。つまりSEOの関係者が通常取得している検索クエリ(キーワード)の順位は「○○ △△」など、半角スペースを間に挟んだ(=PCを前提した)順位取得なので、口語メインでの順位変化は気が付きにくかったのでしょう。

 「話し言葉で検索なんかしていないよ~」というつっこみも聞こえてきそうですが、これは近い未来にスマホなどで音声検索が激増する事を見越した導入なんですね。

 

これからは「スマホ+話し言葉」で口語検索!

 このように今後は、PCでの検索よりも、もっと「話し言葉(=自然言語といいます)」で検索するようになっていくのは容易に想像できると思います。

例えば、「iPhone5Sが買いたい!」と思った時、検索すると場合。。

・1)PCでの検索方法(今まで)
  ・「iPhone5 世田谷区 販売店 」で検索

・2)音声検索では(これから)
  ・「一番近いiPhone 5が売ってる店はどこ?」←音声+話し言葉で検索

 この2)のような、「エリア名」「販売店」などの単語がまったく使われなくても適切な答えを返すのが「ハミングバード」なのです。

※上記は、少々極端な例を示しています。現行検索してもベストマッチな結果はまだ返ってきません。。。。

 

直接的なキーワードやフレーズではなく、関連する言葉でも最適な結果を表示

 今までは、「一番近い」と入力しても、検索しているユーザーがどこにいるかはGoogleは分からなかったので、適切な答えを返す事が不可能でしたが、スマホからユーザーが検索した場合、今いる位置情報も含んだ内容をGoogleは知ることができるので適切な答えを返すことが可能になります。

 また人間は「売っているお店」≒「販売店」と推測する事ができますが、Googleは検索ユーザーが「販売店」と入力する事と併せて、情報を掲載しているページ上に「販売店」という文言が入っていないと検索結果に表示する事ができていませんでした。

 

Googleはどんどん進歩しています

 残念ながら現時点では、まだ検索ワードにエリア名や販売店名をしっかり含めないと「とんちんかん」な結果が表示されます。

 ただこの「ハミングバード」をベースにGoogleはどんどん賢くなっていくのは確実なので、近い将来(といっても数年の間ぐらいでしょうかね?)、上記例のような「曖昧な質問に対して」←「適切な検索結果」を表示する事が可能になる日は近いと想像できます。

 

ハミングバードの時代にサイトへの流入を増やすには?

 「ハミングバード」は、今まで以上にページ上のコンテンツを深く理解できるようになるので、様々な語彙を使って、より深く、より分かり易いコンテンツを作れば、高い評価が得られることでしょう。

 毎日コツコツと、ユーザーのためになるコンテンツを増やしていく事がネットで儲けるポイントになっていくと思います。

 もちろん、今まであった重複ページの評価を落とす「パンダ」、粗悪なリンクが付いているサイトの評価を落とす「ペンギン」のアルゴリズムも、この「ハミングバード」に乗っているのでラクはできませんのでご注意を。

 

 PS:ハミングバードの仕組みは分かったけど「で、わしの未来はどんなんなるん?」という疑問をお持ちの方はコレも読んでみてください!

↓↓↓

マットカッツ氏妄想中w?新アルゴリズム・ハミングバードのちょっとイイ感じの未来とは?

 

 

 

ひとことで結構です。ぜひ感想をお願いします!
「面白かった~」の一言がすごく励みになるのです(^o^)/

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

TOPへ戻る