楽天市場や独自ドメインでネットショップを運営するECサイトのオーナーさんの悩みの中で、非常に大きな割合を占めているのが「広告で人を来訪させてもぜんぜん購買率(楽天では転換率といいます)が上がらなくてペイしないんだよね」という事です。
インターネットのショッピングサイトは、昨年Yahoo!ショッピングが無料化したなどもあり、店舗数が爆発的に増え過当競争に陥りつつあります。そんな中で売り上げを上げ勝ち抜いていくためには購買率(転換率)をアップさせる事が不可欠になります。
前回は、コンバージョン(成約率)をアップさせるフレーズ、キャッチコピーについてご紹介いたしましたが、今回は「売れるデザインを意識してホームページ制作を行ってみよう!」ということをテーマにお話をしたいと思います。
アクセス数は無理やり増やせても購買意率は上げられない!
この意味はつまり「アクセス数はネット広告などで(予算がある限り)増やせる」が「購買率は来訪したユーザに何かが響かなければアップしない」という事です。
この「響くとは」。。
- 来訪者がキュンとくる商品写真、キャッチコピーにあった。
- 来訪者のメリットが商品自体にあった。
- 他の店に比べ同じ商品の価格が安く設定されていた。
- ポイントが通常の日より高く設定されていた。
お客様の機嫌が悪くむしゃくしゃして買い物したい気分だった。
5番目は別に響いているわけではなく、お客様ご自信の問題ですね。。。
このように来訪したページ上に何らかの要素で「お客様のココロをズキューンン!と射止める要素」を用意しておかないと購買率はいつまでたっても低く、せっかく打った広告なども効率が悪い結果となってしまいます。
上記2~4は、商品自体や店舗運営の環境の要素なので、仕込むにしても少し時間がかかりますが、上記1については、今日からでも改善できる項目なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ネットショップの購買率(楽天の転換率)がアップする3つの要素
購買率をアップさせるにはいろいろな要素がありますが主にネットショップに不可欠な要素トップ3をご紹介いたします。
その1:クリックボタンの色味や大きさを変えて目立たせてみよう!
まずは、自分のショップの「お申込みボタン」や「注文ボタン」、「お問い合わせボタン」などは、訪問するユーザー(=お客様)に分かりやすく設置されているかを確認してみましょう。
- ボタンの大きさは目立つよう大きなサイズになっていますか?
- 楽天のデフォルトの「買い物カゴにいれる」ボタンは、小さめなので大きなボタンに変更しているショップさんも多いですね。「画面に表示されたとき最初に目に留まるか?」を目安にして確認してみましょう。
- 背景の色と同化して埋もれて見えず楽なっていないか?
- 白背景に明るいグレーや、背景と同系色のボタンなどは購買率の下がる要因としてかなりの割合を占めています。白背景なら赤やオレンジなどが通常用いられます。
その2:ボタンやページカラーの印象を確認しよう
- 黄色 :訪問者の興味を惹きつけやすいです。
- オレンジ:積極的(申し込み、注文ボタンに使用すると◎)
(画像引用元:http://www.u-can.co.jp/index.html)
- 赤色 :エネルギッシュ(セールの際によく使われる)
(画像引用元:http://fashionwalker.com/sale/)
- 青色 :信頼感や安心感(BtoBビジネスなど、法人契約にも向いている)
(画像引用元:http://www.docomo.biz/html/intro_guide/)
- 緑色 :富裕(もっとも目に優しい色で、幅広く使用できる)
その3:電話番号は適切な位置に記載さているか?
訪問してくれたユーザーがページ内の商品説明文を読んだあと、あなたのお店は「次に何をすれば良いか?」がはっきりと示されているでしょうか。
「買いたい人」の中には「すぐ買いたい人」「買いたいのだけれれど疑問が残っている人」「決済方法が複数用意されているといいなと思っている人」など複数の要素を持つユーザーがいる事を認識し、その人それぞれにあった「指示」を記載することが購買率をアップさせるコツとなります。
例)[ お申し込みはこちらから ]と[ お電話でもお気軽に03-xxx-xx ]を併記
さきほどの「買い物カゴに入れる」というオンラインでの決済だけでなく、電話でお申込(または質問)をしたいお客様もけっこう多いのです。
少しでも購買に結びつく可能性がある見込みユーザーを、この少しの気遣いが無いばっかりに取り逃がしているケースも非常に多いのです。決済ボタン周辺だけでなく、ページの上部の右肩や商品説明が終わったページ最下部にも記載するようにしましょう!
その3:品質保証マークをつける
ネットショップは、リアル店舗と違い対面商売ではないので「いかに信頼がおけ、安心して買い物ができる店か?」の要素を盛り込むことも大切です。
楽天内のお店ならば「楽天のお店なら安心」という印象がユーザーにはありますが、独自店舗の場合は「このお店は安全ですよ」というお墨付きにもなる「セキュアシール」を導入する事も検討すべきです。※マンガで分かるセキュアシールのお話
これはベリサインのサイトの安全性を保証するマーク(現在はノートン社が運営する「セキュアドシール」と呼ばれています)などが有名ですが、とある会社様では、を導入したところ、売上が2倍以上に上昇したという事例もあります。
ソーシャルプルーフとは?
上記のように「①確実に伝える」「②迷わせない」「③信頼してもらえる演出」の3つが購買率を上げるとても大切な要素です。
特に③の「お客様レビュー(口コミレビュー)」や「今売れてます!(ランキング)」、「FaceBookのいいね、Twitterでの紹介数」など客観性を持った演出(ソーシャルプルーフと言います)などの信頼性を演出する要素を掲載する事は実はかなり効果的。※ソーシャルプルーフとは…物事・事例に対して賛同者が多くなるにつれ、次第に信頼性を持つようになること。社会心理学用語。
多くのネットショップはメーカーが作った商品を仕入れ販売するため、商品説明が重複ページになりがちですです。これはGoogleの「パンダアップデート」に引っかかるケースが非常に多いのですが、さきほどの「口コミ/レビュー」などはネットショップオリジナルのコンテンツになるため検索エンジン上で上位表示しやすい点が上げられます。
また、すばらしいレビューが集まればFacebookやTwitterで紹介されると共に自然なリンクである「ソーシャルリンク」を手に入れられるといういい事ずくめなのです。
まとめ:つまり他の店舗とどう違う?を演出しないとダメ!
上記はすべて「運営側からみたお店の変え方」としてご紹介しましたが、ユーザー側から見た場合「(他のお店と比べて)買い物がしやすいか?」や「(他のお店と比べて)安心して買い物ができるか?」ということだと思います。
「GoogleAnalytics」や「Googleウェブマスターツール」などのアクセス解析を使って「お客様がどう動いている?どう思っている?」を把握し、競合と差別化された店舗を作っていくことが結果「購買率のアップ」につながっていいきます。