昨日、土日の大変動を受けて「ペンギンアップデート3.0発生!8月23日順位下落に要注意!傾向と対策」というエントリーを投稿させていただきました。
当初(土曜日)に、サイトの大量キーワードが圏外にドカーンと飛んでいってしまったので「これは外部リンクに対するGoogleのアルゴリズム変更(ペンギンアップデート)に違いない!」と、考えられたようです。
SEO/検索業界の関係者、アフィリエイターのみなさまが(後ろめたさも相まって。。。w)、「ペンギンアップデート3.0キター!」と、叫ぶツイートやブログでのエントリーが散見されました。。。
ところがところが、実はコレ外部リンク系のアップデートではなく「サイトの内容を評価する・・・つまりコンテンツや日本語解析系のテストじゃないの?」という結論で着地したようです。
最近「これからのSEOはコンテンツマーケティングだ!」という会社やサービスがチラホラ散見されるようになってきましたが、いよいよGoolgeは、いよいよ外部リンクに頼らずサイトのコンテンツの良し悪しで順位を決定することができるようになるのでしょうか?次のSEOの方向性はいずこへ。。。
そして月曜日、ほぼすべてのサイトが元の順位に戻りました。。。
大変動の翌日、日曜日には土曜日とは違うサイトが圏外に~(T0T)/ 。そしてそして月曜日には土日で圏外に飛んだサイトのほぼすべて(全部?)が元どおりの順位に。。。
・・・はて???、、なんだったんでしょうね?土日の大騒ぎは??
今までGoogleの行ってきた大きなアルゴリズム変動といえば、今回のように大きく変動はするのですが、ペンギンアップデートなら不自然なリンクが付いているサイト郡がまずドカーンと落ちます。
そして同時に巻き添えを食って落ちた、まともなサイトがその後1週間前後(のチューニング期間)で元の順位に戻る。というのが今までの流れでした(←少々ザックリすぎる流れですが。。)。
では、今回の変動は何のアルゴリズム変更だったの?
その影響範囲を調べてみると、
- 日本語のサイトのみ影響を受けた(海外は動いていない)。
- 外部リンクが付いていないホワイトハットのサイトも動いた。
- サイト内で似たコンテンツを持つ場合そのページの順位が入れ替わった。
という特徴が見えてきました。確かに、不自然な外部リンクを除外する「ペンギンアップデート」というより「日本語をターゲットにしたコンテンツ系または日本語解析系のアルゴリズム変更」と考えるのが自然な気がします。
日本語のサイトのみ影響が?
一番上のグラフが日本の順位変動を表すツール「namaz」・・これは28.6という(たぶん自分の知っている限り)namaz史上最大の揺れ幅になっています。
しかし下記の海外で定番の順位変動ウォッチツールである「MozCast」は通常の触れ幅で動いており、上記のとおり日本のみ強く影響を受けていることがわかります。
みうさんが識者のツイートをtogetterにまとめてくれてます
これをみると「ペンギンアップデートだ~」「ホワイトの人も飛んだ!」「ハローワークみたいな公的サイトも落ちちゃってるから戻るだろ。。」「コンテンツ系の変更?」などなど。
(続き)google大変動についてつぶやいている人や数はかなり多いので、その中でも有益だと思われるつぶやきだけをトゥゲッターにまとめました。
— SEO対策 (@creditcardmiu) 2014, 8月 25
もしかして日本語の解析技術が向上?
ここからは妄想に近い推測(笑)ですが、このテストは<title>タグに頼らない「コンテンツの本文で、そのコンテンツの良し悪しを決める」テストだったかもしれません!
下記は、順位測定ツール「GRC」で取得した「セルフアンケート 評価」というキーワードの順位が、同じサイト内の2つの似たページ同士で、土日に順位が入れ替わった事を示すランクインページの推移です。
22日(金)までは「entry-1921」というページに順位が付いていたものが、23日(土)だけ「entry-1908」というページに順位が付き、24日(日)には再び元のページに戻っていますね。 次に「entry-1921」と「entry-1908」の<title>タグを比べて見ましょう。
・entry-1921 | ・・・セルフアンケートASP「クエスタント」とは? |
・entry-1908 | ・・・アンケートフォーム作成から始まるアンケート作成のコツ |
となっています。
上位表示していたキーワードは「セルフアンケート 評価」ですから、今までの常識から言ったら<title>タグに「セルフアンケート」という単語が入っている「entry-1921」が上位表示されるはずなのに、23日(土)のみ「entry-1908」が上位表示されたのです!
マシンパワー(=解析パワーの限界)を理由として、今までのGoogleは上位表示要素を<title>タグに大きな割合を占めさせていましたが、もしかすると「本文コンテンツをキチンと解析して順位を付ける」ことの一歩を踏み出したのかもしれません。
いくつかこういった例を23日(土)~24日(日)にかけてチェックしていきましたが、そのタイミングの順位結果(=代替ページの品質)は、残念ながらあまり適切でないものに感じました。
いよいよコンテンツマーケティングの幕開け?
もしこの推測(←ほんと妄想に近いですw)が当たっているとすると、本当に外部リンクに頼らない検索結果アルゴリズムが導入される日も近いかもしれません。
Googleという機械が、人間のようにコンテンツを「読んで」「理解し」「評価する」日がきた時、爆発的なアクセスを集めるサイトとというのは、それまでコツコツと有益で質の高いコンテンツを作り続けてきたサイトとなりますね。
そんな日々のコツコツ作業が結果的に勝利を収める。そんな時代が来るのは、そんなに遠くない未来だろうな~と妄想しています。
※「日本語の解析技術が向上!」と書いた一方で、そもそも2バイト文字の日本語が、英語などの1バイト文字より先に解析アルゴリズムを導入するとはすごく考えにくい。。。という想定というか大前提がありありなので、将来的にはそういったこともありえるよね~程度で読んでいただくとありがたいです。
@kimuyan 何か、アルゴリズム調整とか新しいの追加とかじゃなくて、ひとつ大きな軸を削除した、みたいな動きに見えましたねー。ミスかチャレンジなテストっぽい気がしますw — 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2014, 8月 23