最近のGoogleの方針はサイト内部(コンテンツ)を「Googleのルール通りに作られていなければ上位表示させない」という事が特に徹底されてきています。
そのルールとはいったいどんなものなのでしょうか?Googleの評価項目は、約200以上あるといわれていますが、その中で最も重要な「パンダアップデート」について解説したいと思います。
重複コンテンツを排除するパンダアップデートとは?
パンダアップデートとは事実上、日本の検索エンジンのシェアのほとんどを独占するGoogle(Yahoo!もGoogleのエンジンを使っているため)が開発した「サイト内外かかわらず、Web上に存在する同じ記事探し出すプログラム」です。それは、重複しているコンテンツを見つけた場合、本物以外のサイト(ページ)の順位を下げてしまう仕組み。
つまり、他のサイトから持ってきた説明文や記事(つまり、どこかからコピペしてきちゃってミラーサイト状態になっているもの。。)は、すべて評価しない(=上位表示させない)というアルゴリズムです。
パンダアップデートの影響って?「重複する同じ内容のページ」があるサイトは上位表示させない。
- 自サイトの中に同じ説明文を重複して使っているページがある。
- メーカーのサイトなど、他のWebサイトと同じ説明文のページがある。
- ほとんど何もコンテンツが載っていないページがたくさんある。
- タイトルタグが重複しているページが大量にある。
御社のサイトが、この1~4のような状態になっている場合は、遅かれ早かれパンダアップデートに引っかかると考えてよいでしょう。1、2はピンとくるケースが多いのですが、3、4は見落としがちなので、注意が必要です。
パンダアップデートは、ページ単位だけでなく、重複しているページがサイト全体に対して多い割合になっている場合、サイト全体の評価を下げるといわれているので、重複コンテンツになっていないページまでも順位が下がる恐れがあります。
パンダアップデートは、この「重複してしまっているコンテンツ」のうちのどれかひとつ(=本物?元祖?)を、何からの方法で決定し、他のサイトは偽者と判定していまう恐ろしいアルゴリズム。。。サイト内、別のドメインのサイトにかかわらず、 既存のページの文章やコンテンツの一部または全てをコピーしたページは例外はひとつもなく、ずるずる順位を落とされていってしまいます。
少し前までは、ページ全部が同一でない限り、順位が下ることはありませんでしたが、最近は一部の文章が重複、または似ているだけでも一気にサイトの評価(=順位)が下がります。Wikipediaの引用や、他の競合サイトからのコピペはもってのほかです。
ユーザーが検索したときに、1位と2位に表示されたページの内容が同じだったら(または似ていたら)ユーザーはGoogleがランク付けした検索結果に「使えね~」と、がっかりしてしまいますね。なのでGoogleは、この問題を解決するために「パンダアップデート」という「同じ内容を持ったページのうち、コピペしたページの順位を下げる」という仕組みを作り導入したのです。
なんでずるずる順位が下がっていくの?
ちょっと専門的な話になりますが、パンダアップデートに引っかかってしまった場合、順位がずるずると少しずつ下がっていってしまうことが特徴です。「なんか少しずつ順位が下がってるな~」と思っていて、数ヶ月して気がついたら10位以内にいたキーワードが、30位ぐらいに沈んでしまったという感じです。
これは、Googleが該当サイトと、Web全体のサイトを毎日少しずつ比較し評価していっているため、その解析に時間がかかってずるずる少ずつ順位が下がっていっているためとも言われています。
パンダアップデートかをチェック!自社サイトのほかに楽天、Yahoo!などに出店していませんか?
同じ内容のページというのは、自分が意図しないうちにできてしまうものもあります。よくある例は、自社のホームページに掲載している商品を、楽天、ヤフーショッピング、自社ECサイト(または、仕入をしている卸サイトや競合サイトも含む)に同じキャッチコピーや商品説明文で掲載していしまっているケース。
これがすべて「ミラーページ(重複コンテンツ)」となり、運営しているサイトすべての評価(=順位)が下がってしまいます。電気製品、家具などの販売店は、ほぼメーカーのサイトから、または提供されている説明文を、自社のECで展開しているケースがほとんどなので、かなりのECサイトが影響を受けている状態です。
「商品数が数千もあるからオリジナルの説明文を入れるのは無理だよ~」というのもよく分かるのですが、Googleにとっては「そんな事は知ったこっちゃない」ことなのです。
Googleはサイトオーナーの事情より、検索ユーザーの満足度を優先します。Googleは私企業なので、よく考えれば当たり前の事なのですが、サイトオーナーはその事を忘れがちで「まあ、なんとかなるんじゃないかね?」(←残念ながらまったくなりません。。)と、ほとんどの方が考えられているのが実態です。
パンダアップデート時代に勝つサイト戦略とは?
自社ECサイトと楽天などのお店に複数出店している場合には、非常に手間はかかりますが、同じ商品でも、掲載しているサイトごとに違った商品説明文をかかなければいけません。書き分けできないECサイトがほとんどの中で、これを逆手にとり「オリジナルコンテンツを増やす事が出来たサイトが一人勝ち」している例もでてきおります。
その勝ち組ECサイトが取っている手法とは、いったいどんな作戦なのでしょうか?
商品の説明文をイチからコツコツオリジナルの文章にする
商品点数が多い場合は、かなりの労力を伴いますが「たとえメーカーから仕入れたものであっても、あなたがその商品をセレクトした理由がある」という事がGoogleが求めているものなのです。
なので、この際ジャパネットタカタのタカタ社長バリに「私がお勧めするその理由」を切り口に、ユーザーから「○○を買うなら××ね!」と指名されるお店になってみてはいかがでしょうか?
お客様のレビューを積極的に活用していく事もお勧めです!
「商品の説明文を変更することはメーカーとの規定で難しいんだよ」という商品もあるでしょう。この場合、重複を防止する方法は「お客様のレビューを積極的に掲載していくようにする」という方法もお勧めです。お店ごとのお客様のレビューを掲載していく事は非常に有効な重複防止策になっていきますし、何よりも訪れるユーザーにとっても有益な情報となりますね。
パンダアップデートのアルゴリズムは、ページ全体で、ある程度の重複は仕方が無いとも発表されている(重複していい割合は2~3割といわれています))ので、このように、メーカーからの説明文に加え、その文章量以上のオリジナルのコンテンツを追加していくことも効果的です。
お客様の役に立つTipsを追加してみる
「口コミも無い。。。。?」どうすればよいでしょうか?その場合の切り札wとして「おばあちゃんの知恵袋的なTips」を載せるという手もあります。
あなたは、ご商売を長年やられてきてると思うので、その中で培ってきた「ユーザーのためになるアレコレ」を、商品ページに追記していくのです。商品の購買には、直接関係無いかもしれませんがユーザーは、そのコンテンツをみて「おぉ!このサイトっていいこと書いてあるじゃん」と共感。あなたのサイトのファンになってくれること間違い無しです。
まとめ:今のSEOは今までで一番カンタン?
今のGoogleは「こうすれば楽だな(手を抜けるな~) という手法は、ほぼ出来ない」状況と捉えて間違いありません。コツコツとユーザーのためになるコンテンツを作成する事が成功への一番の近道です。
リアル店舗では、コツコツと手を抜かず地道なファン作りをしているオーナーの方でも、ホームページとなると、Webが苦手な方が多いせいか「手を抜く方法はないかな?」という、切り口からスタートしてしまう事が多いです。
今のGoogleのアルゴリズムはこの「コツコツとオリジナルコンテンツを作る」という事(だけ)を、評価するといったある意味「だれにでも分かる一番シンプルでカンタンな仕組み」でサイトを評価してくれているともいえます。
こんな感じで外部リンクがほぼゼロのサイトでも、定期的にコンテンツを追加していけば、わずか3ヶ月程度で爆発的なアクセスを集められてきているサイトもでてきています。
「オリジナルコンテンツを作る努力」さえすれば、だれでも報われる「わかりやすい評価」を生み出した現在のGoogleに感謝しつつ「○○であれば××はNo!1だよね!」といわれるホームページを作っていってみてはいかがでしょうか?
ピンバック: パンダアップデートにやられた、どうしよう(僕は悪くない) | C l i p b o a r d
C l i p b o a r dさん
コメントおよび貴ブログでのご紹介ありがとうございました!
Googleは、パンダアップデートやペンギンアップデートなど「ズル」を取り締まる様々なアルゴリズムを開発ししていますが「それに引っかからないようにするには?」というサイト構築の思想より、「ズルをぜず、人のためになるコンテンツをつくるには?」という思考でサイトを作るほうが、結果的に抜群にアクセスが集まるサイトをつくることができますね!