まだ記憶に新しい、東日本大震災(2011年3月11日)の際には、交換局や基地局の停電、ケーブルの切断などの障害により、多くの連絡手段を奪われてしまいました。震災後数日は、電話会社による規制によって、被災地だけではなく関東圏でも電話が通じにくいという現象が起きました。
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いつ発生するか予想のつかない震災時への対策として、震災の状況を知ることのできる情報ツールを、事前に確保しておくことがとても大事なことですね。
今回は、そんな震災時などのいざという時に役に立つ防災アプリを紹介いたします。
▼今回の目次です
- まずはいち早く災害に気付こう!
- 自分の避難場所を素早く確認するには
- 帰宅困難にならないために…帰宅支援アプリを使ってみよう
- まとめ:スマホユーザーができる防災とは?
まずはいち早く災害に気付こう!
実は、震災による被害の一番大きな原因は、逃げ遅れなんです。いち早く災害に気付くことがどれほど重要か、みなさん頭においておく必要がありますね。
しかし地震や津波などの災害がいつ起こるのか、自分自身で予想することは不可能ですよね。そこで、地震が発生した際にいち早くそれを知らせてくれるアプリが、とても重要になってくるわけです。
まずは、YAHOO!JAPANさんが提供しているこのアプリ!
YAHOO!防災速報
このアプリは、地震の発生直後に震源近くの観測データを素早く解析し、震源や地震の規模を推定します。それを基に各地の震度や到達時刻を予想して、可能な限り素早く知らせてくれます。
まずは【地域の設定】をしましょう。最大3つまで可能なので、住所以外にも勤務先やよく行く外出先も設定しておくと安心ですね。
続いて、【プッシュ通知する情報の選択】をしましょう。全部で10個の項目があり、その中の「地震情報」で通知される地震の震度を設定します。ここで「震度5弱以上」を設定すると、緊急地震速報で登録地点にて震度4が予測された場合には通知が来ない、ということになります。
また、地震の他にも、津波や豪雨、噴火などの情報を通知してくれます。
続いて、各地の状況をすぐに確認することのできるこのアプリ!
hazardArea(ハザードエリア)
今までは、テレビなどの報道を待つしか、情報を得る方法はありませんでしたが、こちらのアプリでは、誰かが災害地の写真を投稿することによって、写真とGPSが連動してマップ上に表示され、現地の状況を知ることができます。
また、Facebookとも連動しているため、家族や友人との連絡手段にもなりそうですね。
自分の避難所を素早く確認するには
では、実際に災害が発生した時、どのように行動すれば良いでしょうか。災害時には、小学校の体育館などが避難場所として用意されることは多くの方が知っていると思いますが、いざ、避難しなければいけない状況になった時、迷わず避難できる方は少ないのではないでしょうか。ましてや、外出先でそのような状況に遭遇した場合は、なおさらですよね。
そこでとても便利なのがこちらのアプリ!
災害対策~全国避難所ナビ~
なんとこのアプリ、オフラインでも避難所を検索することが可能なんです。災害時には、通信混雑が発生してしまいます。そんな状況でオフラインでも使用できることは大きな安心に繋がりますね。
では実際にどのようなことができるのかを見ていきましょう。
まず、「避難所ナビ」では、位置情報サービスを使用して、現在地周辺の避難所を表示してくれます。地図上のピンで見ることも、住所を一覧で見ることもできます。一番近い避難所を選択すると、そこまで誘導してくれる機能もあります。オフラインでも、コンパスのように進む方角を示してくれます。
そして、「自宅ナビ」では、自宅以外で災害にあってしまった場合に、自宅まで誘導してくれます。こちらも先ほどと同じようにオフラインで使用することができます。
続いて高台への避難をサポートしてくれるこのアプリ!
高台サーチ
地震切り離すことのできない津波の被害、それらから逃れるときに便利なのがこのアプリです。
画像引用元:高台サーチ
現在地の標高から危険度を把握することができたり、現在地から最も高い高台までの距離と行き方がわかります。また、徒歩・車・走ってどのくらいの時間がかかるのかも計算してくれます。場所によっては車より徒歩のほうが行きやすい場所もあるので、役に立つかもしれませんね。
帰宅困難にならないために…帰宅支援アプリを使ってみよう!
災害による、公共交通機関の運休・遅延は免れえないことですよね。しかし、多くの方が電車やバスを利用して通勤・通学をしているのではないでしょうか。災害時の帰宅支援は重要な役割を担うことになりますね。
そこで、オフラインにも使用可能なこのアプリ!
震災時帰宅支援マップ
首都圏、中京圏、京阪圏の3種類があります。初回ダウンロード時に地図データを端末に保存するため、オフラインでも現在地を確認することができます。
目的地を設定すると、目的地の方角を指示してくれる方向誘導機能と、歩いた箇所が表示される軌跡点によって、進行方向の正誤確認もできます。
画像引用元:震災時帰宅支援マップ 首都圏 – 帰宅支援地図アプリ
また、避難場所だけでなく交番やトイレ、ドラッグストアや宿泊施設など、避難時に役に立つであろう12ジャンルのスポットの検索も可能となっています。
まとめ:スマホユーザーができる防災とは?
自分は大丈夫だろうと高をくくっているあなた!いつ災害に見舞われるかは誰にも予測できないんです。見舞われてからでは遅いのです。
災害時に備え、備蓄を用意しておく、家族と集合場所を決めておく、ということももちろん大事だと思いますが、在宅時、もしくは住居周辺で災害にあうとは限りません。あまり慣れていない土地で遭遇してしまう可能性もあるでしょう。そんなとき、今自分はどこにいるのか、近くの避難所はどこなのか、どうやって進めばそこまでたどり着けるのか、これらのことをいち早く知るためには防災アプリがきっと役に立ってくれるはずです。
焦らず、安心して避難するためにも、事前にアプリを確認しておくことをおすすめします。