活用次第で会社運営が変わる 経営者が知っておくべき補助金・助成金

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これから起業しようと考えている方には必ず知っておいて頂きたいのは、「補助金・助成金」についてです。多くの経営者にとって、資金調達の手段は重要であり、頭を悩ませるものです。

起業の際はもちろん、事業拡張や販路拡大など、ビジネスにおいては資金調達が必要な場面は幾度となく訪れます。必ず返済しなければならない金融機関からの融資だけでなく、原則返済不要である補助金・助成金も有益な資金調達方法とする選択肢もあります。

補助金・助成金を上手に活用し、資金調達をスムーズに行うことが、これからの会社経営には求められます。
補助金・助成金を活用するための5つのポイントを知り、資金調達の手段として役立てて下さい。

▼目次です。

  1. 二度とないチャンス!創業時に使える補助金がある
  2. 実は全く別物なんです 補助金と助成金の違い
  3. 補助金・助成金の活用には、情報収集が必須
  4. 補助金・助成金の申請手続きの流れと必要書類
  5. 注意!補助金・助成金は、すぐには手元に入らない
  6. まとめ

 

二度とないチャンス!創業時に使える補助金がある

創業時は、店舗の賃借や設備費など様々な費用が必要となります。それらを全て自己資金で賄うとなると、その後の運転資金などで不安が残ります。この一番支援が必要な創業時に活用できるのが、「創業促進補助金」です。

「創業促進補助金」は、主に以下の経費について、上限200万円まで、補助率2/3の補助を受けることができます。

・人件費(代表者を除く)
・創業時に必要な官公庁への申請書類等にかかる経費(司法書士や行政書士などへの報酬等)
・店舗等の借入費(事務所等の賃借料)
・設備費(創業時に必要な内装・外装工事費)
・原材料費(サンプル制作費など)
・マーケティング調査費(市場調査費やチラシ印刷等)

「創業促進補助金」は、認定支援機関のサポートを受ける必要があります。
また、産業競争力強化法において、認定を受けた市区町村で創業する場合は、重点的に支援する対象となるため、採択の可能性が高くなります。起業しようとする市区町村がその対象となっているか、確認しておくと良いでしょう。

 

実は全く別物なんです 補助金と助成金の違い

助成金が要件を満たせば交付を受けられるのに対し、補助金は要件を満たしたうえで「採択」されなければ交付を受けることはできません。つまり、助成金と補助金の大きな違いは、「採択の有無」です。補助金は要件をクリアしたうえで、事業内容の新規性や、事業そのもののポテンシャルなどを基準に、どの事業に補助金を交付するか「採択」されます。

「採択」されるためには、様々なポイントがありますが、特に注意したいのは、第一関門である申請書の書き方です。「わかりやすく」、「曖昧な表現は避ける」、「熱意が伝わる」内容を心掛けましょう。

 

補助金・助成金の活用には、情報収集が必須

補助金・助成金を利用することができるのは、なにも創業時に限ったことではありません。金融機関や税理士などの認定支援機関に相談するのもひとつの手段ですが、経営者(自社)でも調べることができます。

中小企業庁が運営するサイト「ミラサポ」や中小企業基盤整備機構が運営するサイト「Net21」などは起業家にとって有益な情報源となっています。様々な補助金・助成金の一覧が検索できますので、一度チェックしてみると良いでしょう。

Balancing The Account By Hand

photo credit: Balancing The Account By Hand via photopin (license)

補助金・助成金の申請手続きの流れと必要書類

補助金・助成金を受給するためのおおまかな流れは以下のようになります。

1.「ミラサポ」などで該当する助成金・補助金を探す
2.申請する助成金・補助金の募集要項と申請書をダウンロードする
3.申請書を作成し、管轄する事務局に申請する(申請書の審議期間)
4.選考結果を受け取る(採択が決定したら交付決定通知)
5.(事業開始後)実施状況について管轄の事務局のチェックを受ける
6.助成金・補助金の交付申請をする(受給申請をする)
7.補助金の交付に対象となった、領収書や証拠資料を5年間は保持

申請に必要な書類は、応募する補助金・助成金によって異なりますが、「創業促進補助金」では申請書類のほか、「応募者概要」や「事業計画書」などの提出が求められます。

 

注意!補助金・助成金は、すぐには手元に入らない

補助金・助成金は、申請してから実際に受給するまで時間がかかることが特徴で、ここが金融機関からの融資と大きく異なる点です。

実際にかかった経費に対し助成や補助を行うという性質上、事業計画で必要とされた経費をすべて使い終わったあとに、助成・補助額が確定し、交付されます。そのため、助成金・補助金がすぐに手に入るつもりで資金計画を立てることはできません。助成金・補助金が実際に入金されるまでは、自己資金などで事業を進める必要がある点に注意が必要です。

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photo credit: Crosshairs – success via photopin (license)

まとめ

補助金・助成金は手間がかかると敬遠する方もいらっしゃいます。しかし、それは原則返済不要の数百万円ものお金を手に入れる機会を、自ら捨ててしまっているようなものです。

「ミラサポ」には中小企業の経営に長けた各分野の専門家を無料で2~3回派遣して貰える「専門家派遣」という制度もあります。そのほかにも、各地で開催される補助金・助成金セミナーや説明会に足を運び、情報を収集するなどで知識を得ることができます。ぜひ有益な資金調達手段である補助金・助成金を有効活用し、会社運営に役立ててください。

 

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